望月会計事務所

事務所日記
 
今週の望月会計2004

3月の日記

2004/3/29

 「国民年金がもらえなくなるかもって言ったの誰?」
と若者を恫喝するかのような社会保険庁のCMに出演していた女優が、実は国民年金の保険料を未納だった、というお粗末な話。

 記者会見では、「保険料を納付しているか照会を受けて、過去の所得税確定申告書を確認すると、社会保険料控除欄に国民年金の保険料が計上されていたため誤解した。」と弁明。
 しかし、実際には顧問税理士が納付事実を確認せずに、確定申告書に保険料を納付したように記載していた、と聞いては黙っていられません。

 国民年金や健康保険料などの社会保険料を支払った場合、総所得金額から控除することができます。
 ただ確定申告書にはその納付書等を添付する必要がないため、当事務所でも、ご本人に社会保険料の支払額を確認しております。
 支払ってもいないのに、社会保険料控除の欄に金額を記載すれば立派な『脱税』です。

 納付事実の確認を怠った税理士にも問題はありますが、実際に支払うのは本人であるため、「確定申告書に記載されていたから誤認した」、という理由は幼稚すぎます。
 この問題、まだまだ波紋を広げそうですね。

 そういえばこの女優、国税庁の査察官役として『脱税』を取締まってませんでしたっけ?-----------(誠)


 誠君のお怒りの気持ちも良くわかるけど、この女優の旦那さんは、実は私の中学の時の同窓生なのだ。新婚早々やっかいなことになってしまって気の毒だから、その怒りは、できれば社会保険庁の方に向けてくれんかね。

 奴ら・・・いや彼らがきちんとした制度運営をしていればこんな払い損のバカなことにならずに済んだはずなのだ。
 ショムニもタンカきるべき相手を間違えたということだ。---(所長)

2004/3/22

 確定申告は終わりましたが、消費税には次なる問題が。。。。。
『免税点の引き下げ』問題です。

 平成15年税制改正により、平成16年4月1日以降開始事業年度から、消費税の免税点が1,000万円以下になります。(従来は3,000万円以下でした)
 その結果、これまで免税業者であった方が課税事業者となるケースが数多く生じてしまうことが予想されます。

 例えば、不動産賃貸業者の場合、年間2,100万円のテナントからの賃貸収入があると、平成17年度以降は50万円の消費税等を納めなければなりません。(簡易課税を前提)

 また同時に『簡易課税制度の適用上限の引下げ』も行われました。課税売上が5,000万円を越すと簡易課税を選択することができなくなりました。(従来は2億円が基準でした)

「総額表示義務」といい、消費税制はいよいよ厳しさを増してきました。これで税率アップでもされたらこう言いたくなります。

『だめだ、こりゃ〜』-(合掌)---- ---(ドリフ世代の誠)

2004/3/15

 「燃えたよ・・・。燃え尽きた・・・。真っ白に・・・。」

 確定申告が終わりました。今の心境はまさに“矢吹丈”気分です。
 確定申告は本日までですが、還付申告は5年前分(今年中なら平成11年分)までできますので、お忘れの方はお早めに。

 さて、先週の日曜日、確定申告真っ只中でありながら、『三浦国際マラソン』に出場してきました。10キロの部で、海沿いのコースを気持ちよく走れましたが、折り返し地点前の上り坂で大失速。日頃、ルームランナーでしか走ってない体には、かなりこたえました。
 公式タイム「49分」、自己タイム「47分」で完走し、完走賞として「Tシャツ」と「三浦大根」をいただきました。
 皆さんも来年いかがでしょう?------------(誠)

2004/3/1

 ちょうど一ヶ月後の4月1日から『消費税の総額表示』が義務付けられます。『総額表示』は“消費者”に対する価格表示を対象としていますので、「値札」「チラシ」「メニュー」などで“税込表示”をしなければなりません。
 罰則規定はありませんが、対応が遅れますと「表示価格しか払わない!」とお客様との間でトラブルになりかねませんので早急に対応しましょう。

 『総額表示』により、価格の見直しをするところも出てきました。
ユニクロは、従来「3,045円(本体価格2,900円)」だったのを改正後「 2,990円 」と値頃感を出すため、実質値下げに踏み切りました。
 また、この機会に従来「4,725円(本体価格4,500円)」の商品を釣り銭などの問題から、改正後「4,800円」とした場合には、“便乗値上げ”と判断される恐れがありますが、法的な問題はありません。

 一方、従来価格のまま販売したいために、仕入先に消費税分の値下げを強要することは、独占禁止法に違反するおそれがあります。注意しましょう。

“今回の『総額表示』は将来の増税への布石、に間違いない!”-
(長井秀和風に)-----------------------(誠)

詳細はこちら
http://www.mochizuki-kaikei.com/news/2004.02.html

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