望月会計事務所

所長コラム
 

2003年2月

 先日、ある年配の大学教授がテレビ番組で「10数年前、学生達は『先が見えていて面白くない』と言っていた。が、今の学生は『先が見えなくて不安だ』と言っている。どっちがいいのかはっきりせいよ。」と、話していました。まあ当然半分ジョークなのですが、10数年前、学生だった私自身は、確かに当時そんなことを思っていた1人でした。とすると、先行き不透明の現在の状況というのは、実は当時の私達が望んだものとも言えるのかも知れません。(そんなこと望んでいなかったと言う人も大勢いるでしょうが)

 「だから、ただ悲観するばかりでなく、たまにはこの状況を積極的に楽しんでみたらどうだ」

 "逃げ切り世代"の老人が他人事のように語る話、と言ってしまえばそれまでですが、私自身はその言葉に少し励まされた思いがしました。そう言えば、10数年前『先が見えている』と思っていた私達は、それが大きな勘違いであったことを、その後痛みをもって学びもしたはずです。

 『未来なんて予測できない。未来は創造するものだ。』

 ならば、「先行き不透明」、その何を恐れる必要がありましょうか。

PS. 10年数後の若者達は、一体何を語っているのでしょうか?早く子供でも作って聞いてみましょうかねえ。