財政の予実比較

2009/06/15 月曜日

前回の記事で、平成21年度予算の税収(法人税)について、そんなに見込めるの?と疑問を呈してみたが、そもそも財政において予算と決算とは、どの程度乖離しているものなのだろうか?
財政については、決算よりも予算の編成に注目が集まりがちであるけれども、本来は、計画(予算)よりも実績(決算)の方が重要なはずだ。
ということで、平成17年度以降の財政の「歳入合計」、「歳出合計」、「租税収入合計」、「所得税収」、「法人税収」、「消費税収」について予算・実績比較を行ってみた。なお、平成20年度と平成21年度については、決算の結果はまだ出ていない。
無題.gif
他の項目と比べると、企業の所得に連動する法人税収のブレ(予実差)はやはり大きい。上ブレはともかく、平成19年度は10%(1兆6千億円)の下ブレで、平成20年度の補正予算(2回目)では5兆5千億円の下方修正を行っている。さらに平成21年度で6%以上の下ブレともなれば、いよいよ10兆円の大台を割ることになる。
それに対し、消費税収は確かに安定している。上下5%以上のブレがない。こうした傾向が顕著になると、直接税から間接税への税源移行の声が益々大きくなりそうだ。
それにしても、こうして数字を並べてみると、平成21年度補正予算の102兆円!が燦然と怪しい光を放つ。眩しい、、、眩し過ぎる、、、。
(望月)

1 commento per questo articolo.

  1. 望月 ha scritto...

    表の単位は「億円」ではなく「十億円」の誤りです。すいません。