『エマニュエルの贈りもの』

2008/12/03 水曜日

先日、久々にレンタルDVDショップに行き、わざわざ借りてきた『カポーティ』は期待に反して(なぜ期待していたのだろう?)面白くなかったが、昨日の深夜、BSで放送されていて、たまたま観た『エマニュエルの贈りもの』は非常に面白かった。
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片足が不自由なガーナの青年エマニュエル。障害者を“神から呪われた者”とみなすガーナにおいて、自らも厳しい境遇にありながら、そのような差別と偏見をなくすために様々な活動を行う彼を追ったドキュメンタリー映画だ。社会派的な要素と彼自身のサクセスストーリーという要素が上手に組み合わされていて、最後まで映画として十分に楽しめた。(お陰で寝たのは2時過ぎだ)
さらに、足に障害があるとは信じられない程の彼のしなやかな身のこなしと動くスピードは、あの『エデンの東』のジェームス・ディーンの動きを彷彿させ、この映画の隠れたエッセンスになっていると思う。特に松葉杖をつきながら片足でサッカーを行う場面は圧巻だ。
「今、彼のようにならなくて良かったと思う人はいないだろう。逆に、一歩でも彼に近づきたい、彼のようになりたいと思う人はきっと多いはずだ」という出演者の言葉で終わるラストもいい。
(望月)